【助成報告書】【高校生発】 HATAの魅力発信プロジェクト
HATA!チャレンジ助成プログラム2024 学生コース
◆活動概要
団体名:大方高校みらい起業部
団体住所(本拠地):黒潮町
活動場所:幡多地域内
採択金額:50,000円
<スケジュール>
2024年7月1日 うまいもん甲子園エントリーシート提出
2024年8月2日 中国四国選抜大会(香川)
WeakendCafé(ウィークエンドカフェ)
期間2024年7月~8月の夏休み
7月ビオス大方、8月ネストウエストガーデン土佐
ストライダー大会
2024年10月20日 宿毛サイクリングフェスティバル
2024年11月23日 バイフェス&ビーチクリーン
<事業報告概要> ※くわしくは事業報告詳細をご確認ください
●地域の魅力「食の素材」の積極的な発信
●入野の浜を生かした安らぎの提供
●子供向けの冬のイベント創出
●地域の魅力「食の素材」の積極的な発信。
地元食材を活かしたオリジナルレシピ開発
ご当地!絶品うまいもん甲子園へのチャレンジ
7月1日エントリー締め切りの上記大会への取り組みを、サポーター企業(豚座建設、山本建設、土居建設、丸三建設)の協力を得ながら進めた。
その様子をSNSを通じて元気な地元の高校生の姿を発信した。そのことで、さらなるサポートの輪を広げることと、楽しく取り組む高校生自体が地域の魅力に成り得るものと考えた。「明るいところ、楽しそうなところに人は集まる。」とも考えるからである。
取り組みは、目標にしていた成果(日本一)には届かなかったが、中国四国地区選抜大会には選出され、幡多の魅力をアピールしてきた。
●入野の浜を生かした安らぎの提供。
入野の浜の海のバザールで週末にCafeを運営する当初のプランは、資金や保健衛生、指定管理等の諸条件をクリアできず断念しかけた。しかし、日本一高い津波が想定される黒潮町の自慢は、やっぱり入野の浜。訪れた方々が、この浜で安らぎのひと時を過ごしていただける場所を創ることが本来の想いであることを確認して、形式は変わるものの高校生による夏休みの週末限定のカキ氷販売を行った。このWeakendCafeは地元の季節の果物をシロップにてして、昔ながらの手回しカキ氷機で削ったシャリシャリの氷が自慢でした。イベント出店も含めて、期間中に700杯以上販売した商品となりました。
●子供向けの冬のイベント創出。
幡多は温暖な気候で過ごしやすいところです。しかし、冬の間に子供向けの楽しいイベントが非常に少ないことから、昨年度実施したバイフェスをバージョンアップさせて開催した。11月23日に海のバザールに特設の芝生コースを作って7歳以下の参加者によるストライダー大会を実施した。 同時に、目の前の浜でのビーチクリーン活動にも取り組んだ。
10月の宿毛サイクリングフェスティバルで繋がった宿毛高校の仲間も駆けつけてくれた。エントリーの子供は10名と見込みより少なかったが楽しいイベントになった。
NPOうみのこどもさんにもご協力いただいて、シーグラスを地域のお店で循環させる「ビーチマネー」の仕組みや考えを取り入れ、黒潮町エコまちあるきマップを作成して地域に配布する取り組みに昇華することが出来た。




助成決定!部員みんなでハイチーズ!

宿毛市・黒潮町で行われた冬の子どもイベントで笑顔の子どもたち


◆活動実施者の声
Q.どんな人が参加(または利用)してくれましたか?
A.うまいもん甲子園へのチャレンジには、サポーター企業の豚座建設さんや山本建設さん。学校の先生方や友達が試食をしてくれたり、より美味しくなるためのアドバイスをくれました。
かき氷のWeakendCaféには、7月のビオス大方の時は、旅行者の割合が高かったと思います。8月のネストウエストガーデン土佐の時は、レストラン利用者などの地元の方の割合が多かったと思います。リピーターもいました。
宿毛サイクリングフェスティバルでは、地元の子供たちが50人位参加してくれました。バイフェス&ビーチクリーンでは、地元の子供たちの他に高知市などからの参加者もいました。
Q.どんな感想をもらえましたか?
A.バイクフェスティバルでは、参加してくれた子供たちから「すごく楽しかった。またやりたい。」と言ってもらえました。
また、かき氷のWeakendCaféでは、「黒潮町は文旦が有名なんだ。とてもおいしいね。」などと感想を頂けました。
食の魅力をお伝え出来たと感じました。地域の方々も何度もかき氷を食べに来てくれました。「子供の頃に食べた味ですごく懐かしい。とてもふわふわしている。」と言われました。それが一番うれしかったのを覚えています。
Q.計画から工夫や変更した点、また次回に向け改善点はありましたか?
A.まず第一に、うまいもん甲子園で全国大会への出場を逃したことが悔やまれます。本当にあと一歩だったように思います。料理やレシピだけではなく、選手としての高校生の本気の想いがとても重要だと再認識しました。
WeakendCaféの取り組みも、実施場所については紆余曲折がありました。結果的にはとても良いところへ落ち着いたのかとは思いました。
バイフェスも含めて、今回かかげた取り組み目標を年度限りに終わらせることなく、継続させることがとても重要だと考えています。
HATAでの報告やプレゼンも通じて、この意義や遣り甲斐、生徒たちの成長を地域に伝えて、仲間を増やすことを頑張りたいと考えます。
◆助成を受けての感想
うまいもん甲子園へのチャレンジは、毎回の試作食材の調達の面で活動
資金が不足している状態でした。また、WeakendCaféの取り組みも、シロッ
プ開発やかき氷機の購入等々の予算的な裏付けはなく、見込発車でのス
タートでした。スポンサー企業の支援も「HATA」の繋がりで受け入れられ易
かったこともあり、「HATA」からの具体的な助成と併せて、皆さんの応援して
くださる姿勢にはとても勇気づけられました。
活動中に着るユニフォームも好評で、みんなのおかげで高校生が活動でき
ていることを伝えることの一助となったのかと思っています。
<団体メンバー個人からの感想>
・感謝しています。
・通常の学校(高校生活)では学べない事を沢山学ぶことが出来ました。
・いろんな体験が出来て楽しかったし、新たなコミュニティーの輪が広がり
ました。
◆助成終了後の展望
次年度も、今回かかげた活動の柱は変えることなく取り組みを継続させるこ
を最優先にしたいと思っています。
次年度は、収益をHATAを通じて地域に還元できるようにもなりたいと思い
ます。

◆HATA !コメント
地域新しい魅力を発見する学生の活動は地域の方の元気やアイデアにもつながり、取り組む高校生の思い出にもつながっていました。学生のチャレンジの心を育み、地域の皆で応援し、地域の方が一緒になって楽しむことを次の学年に繋げていくことが幡多地域のワクワクする未来へとても重要なことだと、今回の取材を通して感じました。参加したご家族の幡多地域での思い出も増え、高校生の今回の経験は大きな人生の財産となると思います。これからも高校生のワクワクの未来作りを応援しています。(取材:2024年12月)