みんなでつくる まちづくり財団HATA!

2024助成伝える文化祭KUROSHIO

【助成報告書】「伝える」文化祭 KUROSHIO

HATA!チャレンジ助成プログラム2024 チャレンジ助成コース

◆活動概要

団体名:伝える文化祭KUROSHIO実行委員会
団体住所(本拠地):黒潮町
活動場所:(休校となった黒潮町立伊与喜小学校校舎)
採択金額:200,000円

<スケジュール>
2024年6月23日 実行委員会募集の会議
2024年7月4日 実行委員会
2024年8月20日 地域の⽅向けの説明会
2024年10月4日 校舎おそうじ+アイデア出し会
2024年11月4日 校舎おそうじ会
2024年12月7日~13日 会場準備
2024年12月14日・15日 本番
2024年12月16日~展示物返却 片付け、展示物返却

<実施事業概要> ※くわしくは<実施事業詳細>をご確認ください
●2023年4月に休校となった黒潮町立伊与喜小学校の校舎を会場に、文化祭を開催。

会場警備費・短歌講師交通費他

2023年4月に休校となった黒潮町立伊与喜小学校の校舎を会場に、文化祭を開催。

図書室では、四万十市出身の歌人・岡本真帆さんらを招いた短歌イベントを行い、全国から公募した短歌作品の中から、「第一回黒潮短歌賞」を選出。体育館では、町内外の団体による音楽やダンスのステージと、子どもたちの紙作品や、旧佐賀町の写真、地域の人たちの様々な作品を展示。
校舎内の各教室と渡り廊下では、ワークショップや飲食・雑貨等を出店。
来場者は合計300人程度。

ステージ出演:黒潮町吹奏楽団、佐賀太鼓 SIN〜NABURA〜、無礼男、タツノオトシムスメ、コナツ、羽屋戸橋道、大方高校軽音楽部、野鳥の会、ミルクティー、トワイライト・エクスプレス、森秀一、幡多舞人
展示:くじらルーム(不登校の子どもための教室)、佐賀中学校、拳ノ川小学校、明神水産、絵手紙サークル、清藤春菜、森飛南可、黒田かや、井上明敏、田村裕典 他
ワークショップ:木工(KS工房)、陶芸(日常屋)、絵手紙(ぽっぽ畑)、英語(黒潮町ALT&CIR)、手芸(Con mis manos)、紙漉き(小松家with)、ヨガ(すねはくしヨガ)、料理(土鍋ご飯おたふく)、絵本の読み聞かせ(絵本の会)、歌(みんなで歌おうの会)
出店:大方高校みらい起業部、伊与喜地区、GACHA、TAKOYAKI POLPO、SOLANA SURF CAMP、moss、ウミイロドーナツ、アトリエNONNO、En ‒Teshigoto-、MAHANA、Yamamoto Market、小松家with、KS工房、日常屋、Con mis manos、Tangled、PECO、菓子工房茶花、Moca、今井商店、しまんと古書街道

◆活動実施者の声

 Q.どんな人が参加(または利用)してくれましたか?
A.人数:約300人
年代:10代以下〜80代
地域:黒潮町、四万十市、宿毛市、四万十町、越知町、高知市、愛媛県、兵庫県、東京都、岩手県

Q.どんな感想をもらえましたか?
A.町内外からさまざまな年代の来場者が集まり、アンケートでは以下のような声がありました。
「出し物が多かった、あいさつしてくれた(10代・四万十市)」
「学校も地域も喜んでいる。あわてることなくゆっくり見て話もできる。良い時間をもらいました(50代・黒潮町佐賀)」
「今回、初めてという点で、普段会わない、会えない方とも交流することだでき、つながることができました。今後もこういうイベントがあればいいと思いました。(40代・四万十市)」
「卒業生の写真の展示 本当によくやってくれました ありがとう 涙を流してみました。(70代)」

Q.計画から工夫や変更した点、また次回に向け改善点はありましたか?
A.計画から大きな変更点はありませんでした。
次回も開催するためには、今回、実行委員の負担が大きかったため、準備や当日の運営のために動ける人を十分に確保して、時間をかけて行っていく必要があると感じました。

◆助成を受けた感想

準備から片付けまで、とても大変でしたが、来場者の皆さんがとても喜んでくださり、新たにたくさんの人がつながっていく様子をみることができて、とても嬉しかったです。子どもも高齢者も、地元の人も他所の人も関係なく、それぞれの楽しいことを一緒に楽しんでいる様子は、企画当初から夢に見た光景が実現したと感じました。
子どもが減り休校となった学校について、思い入れはあるもののの、「自分達だけでは活用できない」といった後ろ向きな空気が、少し変わったのではないかと考えています。今後の希望や、地域に眠るたくさんの可能性が芽吹いた機会になっていればうれしいです。

☆黒潮町で活動するALT(外国語指導助手)・CIR(国際交流員)たちと、地元の人たちとの交流の場として、「英語で遊ぼう!」ワークショップを開催しました。彼らの出身地の事や、アメリカ生まれのゲームを楽しんだり。最後は参加者全員で歌い踊り、楽しいひとときとなりました。
小さなお子さんから、家族連れ、年配の方まで来てくださり、新たな出会いの場が作れてとても良かったと思います。

☆運営を任されていたのですが、出演交渉・機材の手配・タイムテーブル調整・演者さんへの周知と、やらなければいけないことが満載でしたが、なんとか完走することができ、たくさんのかたにステージイベントを楽しんでいただきました。地域の方々と笑い合ってイベントを成功させることができたのが、一番の収穫でした!

☆たくさんの方に助けていただき、とてもありがたかったです。

◆助成終了後の展望

2月16日に地域の方々と反省会を行い、次回以降は、校区の方々を中心に、地域の方々の望むかたちで開催してもらうこととなりました。

▼休校舎で「伝える」文化祭KUROSHIO 開催ドキュメンタリー(黒潮町公式チャンネル KuroshioTown)
https://youtu.be/P-dcaCi0l_4

◆HATAコメント

今回地域のたくさんのかたと一緒につくる『伝える』文化祭。会場は前年に休校となってしまった黒潮町の小学校。

審査会のプレゼン時から団体の皆さんで参加していただきそれぞれのやってみたい・伝えたいの思いを込めた文化祭の実施に対して助成をさせていただきました。

全国的にも休校・廃校が増えている中、空き校舎をどうしていくかも地域の課題の一つ。

夏、実行委員会の取材させていただいた時は、これから地域の方にこの開催についてどうやって伝えていこうか、どうお話ししたら参加してくれるだろうかとお話をされているところでした。無いものを作ることはとても大変だったと思います。

秋、校舎のお掃除を地域の皆さんとイベントとして行うことで、校舎もきれいになり、アイデア出しの会にしたアイデアはとても素敵でした。

イベント当日だけではなく、地域の皆さんと繋がりを持ち、みんなで作り上げた文化祭。地域おこし協力隊の方のYouTube動画に残っていますのでぜひ皆さん伝える文化祭の伝えたいことを動画からでも感じてみてください。

普段は趣味で作っているけどこの機会に初めて売ってみたらとっても地域のかたが喜んで買ってくれた、と話してくれた男性。

涙を流しながら、展示されている昔の思い出の写真を見られる80代くらいの女性達。

短歌がきっかけで初めて黒潮町を訪れた大学生の話を数ヶ月後に聞いたりと、たくさんの初めてやチャレンジも生み出していたと感じました。

 

たくさんの地域の方を巻き込み、地域の残したい文化や思い出、やりたい、未来に残したいものをたくさん詰め込んだ素敵なチャレンジありがとうございました。継続していく事を楽しみにしています。

(取材:2024年12月)

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